数珠についての知識と歴史を知ってみませんか?

手を合わせて拝む姿
数珠は、日本の仏教において重要なものです。

私は最近、葬儀に参加することがありました。
親しくしていた友人の父親の葬儀があり、その葬儀に参列しました。

葬儀はよく目にする仏式の葬儀でした。
仏式の葬儀は何度か参列したことがあるので、少しは葬儀での作法を知っていました。

葬儀の日になって会場へ行くと、友人が待っていました。
そしてその手には、長い数珠が握られていたんです。

私はそんな数珠を見たことがなかったので、つい質問してしまいました。
もしかすると、友人の持つような特殊な数珠を用意しなければならないのかと思い焦ったんです。

すると友人は、参列する人には特に数珠について何も伝えていないと言っていました。
とりあえず一安心です。

しかし私は、友人が持つ数珠がどうしても気になったので、葬儀の後に詳しく聞いてみようと思っていました。

数珠の種類

葬儀の後しばらくたってから、友人に数珠の話を聞きに行きました。
友人も、自分の数珠について話すために、色んな数珠を持ってきていました。

私は知らなかったのですが、友人は仏教について造詣が深く、仏教の色々な宗派のことも知っていました。

私も友人ほどで無いですが、インドや中国、そして仏教の歴史が好きなので、友人に色々教えてもらいました。

数珠の珠についての話

数珠には、小さい球と大きい珠がありますよね。
この珠にはそれぞれ名称があり、一番大きな珠を「親珠」(おやだま)と呼びます。

輪を作っている108個の珠を「主珠」(おもだま)と呼び、主珠の間に挟まれている主球より小さい珠を「四天珠」(してんだま)と呼びます。

珠の大きさでそれぞれ名称があることも、友人から聞いて初めて知りましたね。

珠の数

数珠の珠の数は、基本的に108珠とされているようです。
しかし、108個意外にもさらに多くの珠を使った数珠もあるそうですよ。
この108個という数字は、人間の煩悩である百八煩悩を象徴しているとも言われています。

仏教では、念仏を唱えて自分の煩悩を消すという修業があります。
その念仏を唱える時に使われる仏具が、数珠なんです。

数珠の珠を数えながら念仏を唱え、108個の煩悩を消すということなんですね。

本連数珠

主珠が108個ある数珠は、「本連数珠」という名称があります。
これが友人の持っていた数珠であり、正式な形をした数珠ということなんです。

本連数珠は二重にして使用することが一般的で、二連数珠とも言われます。
この本連数珠は仏教での正式な数珠ですので、宗派によっては形も違いますし、数珠の持ち方までも違いがあり、宗派ごとに全て決まりがあるらしいです。

もし本連数珠を買っても、その数珠がどの宗派のものなのかをちゃんと確認しなければなりません。

でないと、宗派の違う葬儀で使用してしまうことになりますので、注意するようにしましょう。

片手数珠

主珠の数が少ない数珠は、本連数珠を簡素にした片手数珠というものです。
この片手数珠は私も持っており、多くの人が使用する数珠でしょう。

片手数珠の珠の数は、54珠・36珠・27珠・18珠のものまであります。
最近ではあまり珠の数にこだわらず、仕上がりを重視した数珠がよく作られているそうですよ。

仕上がりを重視した数珠は、デザイン性も高くてアクセサリーのように身に付けることができまので、普段使いもできます。

数珠に関しての色々なことを友人から聞きましたので、ここでみなさんにご紹介していきます。
数珠のことを知って、みなさんもお気に入りの数珠を見つけてみましょう。

日本の文化や宗教に深いかかわりを持つ数珠をみなさんも使ってみてくださいね。